2014年6月12日木曜日

「諦める力」を読んだ感想

為末大さんと言えば、過去に世界陸上の400mハードルで雨の中倒れ込みながらも
ゴールして、メダルを手にした事をよく覚えている。今は現役引退してTVの
コメンテーターやTwitter上でよく見かけるが、今回はその為末大さんの著書
「諦める力」を読んだ感想を簡単に書こうと思う。


「諦める力」と聞いて最初は「○○する力」というありがちなビジネス書だと
思ってあまり良い印象ではなかったが、TV等で拝見する限り的確で簡潔な話を
される方だと思ったので、興味本位で実際に著書を読んでみる事にした。

本書の内容をざっくり書くと「諦める」という事はそこでやめてしまう事ではなく、
目標はそのままに手段を切り替えて次に繋げてみよう、という著者の実体験に
基づいた話の構成になっている。著者は学生時代に元々100m走者であったが
よく肉離れを起こしていたため、指導者から400mハードルへの転向を勧められた
そうだ。最初は納得出来るものではなかったが、自身を取り巻く環境と勝ちたい
という目標を考慮して、400mハードル走者への競技転向を受け入れて、結果として
後の世界陸上でメダルを得るまでに自身を高めて行く事が出来た。
著者は状況に合わせて様々な事を考えて、実行し、適応させる事が出来る器用かつ
努力家でリアリストな方なのだと改めて知る事になった。

ここで自分自身に当てはめて「諦める」事について考えてみた。
長らくIT業界に身を置いているが、もしかしたら能力的について行けなくなって、
いつかこの道を諦める事になるかもしれない、という不安がいつも頭の中にある。
今までの自分であればきっぱりと辞めて別の職種に進むべきかと思っていたが、
本書を読んでみて思い直した事は、目標を明確にしてそれを曲げる事なく手段を
変えてやってみたら良いのではないか、と思えるようになった。

そもそも自分の目標、目的は何だろうか?それは物づくりをしてそれを他人に
使って喜んでもらう事だと思っている。そうだとすると、それはIT業界に限った
話でなくとも実現可能なはずだ。もちろん職種を変えることはゼロからの
スタートになるわけで、今まで以上の努力が必要になるかもしれないが、目標に
向かってまたチャレンジ出来ると思えばモチベーションを下げる事なくその道に
邁進出来るかもしれない。目標があればただ絶望して落ち込む事などそこには
無いだろうと思う。

以上、自分に照らし合わせる形で簡単な感想を書いてみた。
つまりは最初にざっくり書いた通り、目標を明確にしてブレない事が大切なのだと
本書から改めて教えてもらった気がする。自分のような現状に悩んでいる人、
将来が不安な人、人生の岐路に立たされている人等、考えが停滞していて別の
観点を見出したい人にはお勧めの本だと思う。

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